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導入事例 : ㈱日テレ・テクニカル・リソーシズ様

新システムを導入した経緯を教えてください。

これまで、日本テレビが次世代放送推進フォーラムへの試験放送コンテンツとして制作したプロ野球4K中継の他、制作会社から受注したドラマや落語、水中映像、スカパー!4K総合でのレギュラー放送など様々な4Kコンテンツに携わり、さらに企業の施設プロモーション用6K制作なども手掛けてきました。

これらの経験を培って、従来のHDに比べ莫大なデータ量となる4K高解像度を扱うNiTRoの4Kワークフローが確立され、そうした実践を活かし、今回の渋谷の設備を構築しました。

放送やイベントにおける高解像度映像の需要は着実に増加しています。しかし4Kコンテンツの制作は4Kのみで完結するわけではなく、HDとして通常放送への納品も求められる場合が多いです。

そこで4KとHD、それぞれのフローで制作するのではなく、“ひとつの流れの中で両方のフィニッシング”をコンセプトとして新たなNiTRo SHIBUYAの運用を始めました。

 

 

NiTRo_s

▲ NiTRo SHIBUYA エントランス

システムの特徴をお聞かせください。

オンライン編集:4室

・Adobe PremierePro CC(Bluefish444)

・Grass Valley EDIUS Elite7(HDWS-4K)

・Blackmagic Design DaVinci Resolve

4K/HD完全対応のノンリニアによるオンライン編集室。4K納品のファイルフォーマットで主流となっているXAVC。Adobe PremierePro CCからのデコードはXAVCサーバーとの再生互換が担保されており、Bluefish444によって60Pでのモニタリングが可能です。Grass Valley EDIUSでは4K編集でも複数のテロップをリアルタイムで確認しながら作業ができます。キャラクタージェネレーターには朋栄のVWS 4Kを導入し、HD編集で作成したテロップが容易に4Kへ変換可能となっています。

オンライン編集室

▲ 4K/HD完全対応のノンリニアオンライン編集室

4Kの高精細を実感するため84インチ大型モニターを設置し、さらに4室の内、EDIT 3は試写室としての機能も兼ね備えており、120インチの業務用4K SXRD超短焦点レーザー光源プロジェクターと5.1chサラウンド環境で、10名のクライアントがソファにくつろいで視聴できるスペースを設けました。

4Kプロジェクター

▲ 120インチ業務用4K SXRD超短焦点レーザー光源プロジェクター

オンライン編集室3

▲ 視聴スペース

オフライン編集:10室

・Apple FCP 7/FCP X(mac)

・Avid MediaComposer(mac/win)

・Adobe PremierePro CC(mac)

MacProによるHD画質でのオフライン編集室。 外部からのエディターやディレクターの要望に応じるため、幅広いソフトウェアで対応します。

オフライン編集室

▲ 効率的なワークフローを実現したオフライン編集室

4K/HDのI/Oと4K対応のクライアントモニター(49インチ)を全部屋に設置しており、4K有機ELマスモニ(BVM-X300)、およびnep infini、またはDaVinci Resolveを持ち込むことで、4Kでのグレーディングやカラコレ作業も可能となっています。

外部ストレージでの運用に加え、オンライン編集室と同様にHD編集用サーバーEditShareへのアクセスも可能なため、効率的なファイルベースワークフローを実現しました。

MA:2

・ミキシングコンソールSSL C300HD

・メインDAW AVID Pro Tools HDX

・音響効果DAW AVID Pro Tools Native

・MA用ネットワーク・ストレージ DDP48DF 24TB

・モニタースピーカー日東紡音響 NES211T

・1チャンネルサラウンドモニター GENELEC 8040A 7070A(LFE)

森の中の理想的音場空間を再現した5.1チャンネルサラウンドMA室。低域から高域まで非常に繋がり良くフラットで、定位のしっかりとした極めて正確なモニタリングが可能になりました。

また、ミキサー席、音効(効果)席、クライアントソファー席、いずれの位置からでも低域の濁りが無いスピーカー直前の特性に近似した正確なモニタリング環境を構築。すべてのスタッフが共通の音を確認し、方向性を統一できます。

MA室

▲ リスニングエリアが広がり、正確なモニタリング環境を実現。

【アナブース】

アナブース

 

アナブースは、ナレーターが自然に話せるナチュラルな響きを持ったアコースティックチューニングで、低域から高域まで均一に、そのまま自然な音質で収録ができる音場としました。

アナブーステーブル、ディレクター卓、ミキサー卓、アシスタントDAW卓がすべて一直線に並ぶ配置にする事で、常にアイコンタクトを取れるよう視認性を高め、コミュニケーションが取りやすくしました。

4K/HDファイルベースワークフロー

4Kで使用されるファイルの形式としてはDPX、XAVC、ProRes、Grass Valley HQXなどが考えられますが、それぞれに長所・短所があり、またマシンごとに得意・不得意もあるため中間コーデックとして何を選択肢に上げることができるのか検証を重ねました。

使用する編集システムの一つ、EDIUSではXAVCをネイティブで扱うことが可能ですが、複数のテロップを同時に重ねるとレンダリングが必要となり、HD編集に比べ作業時間は増大します。

EDIUS

そこでGrass Valley HQX Codecを使用したリアルタイム性重視のワークフローを提案。中間コーデックにより、HD編集と差異なくテロップ挿入・確認作業を行ない、最終的にはレンダリング前のXAVC素材に差し替えてファイルへ書き出します。つまり、4K編集をHD編集の作業時間に近づけながら、変換の回数は最小限とし、画質を維持します。

特にこだわった点はありますか?

IHSE社製のKVMマトリクスを組むことにより、EDIUS/ PremierePro/ DaVinci Resolveを素材のコーデックに応じてフレキシブルに使い分け、幅広いファイルフォーマットに対応します。

4K編集では、高速転送が可能なmini SASと、容量が多いThunderbolt対応の外部ストレージを使用して運用します。KVMマトリクスとストレージによる運用により、4Kの大容量データのコピーや移動を最小限にする作業環境を重視しました。

HD編集用には、ネットワークサーバーであるEditShare社のEnergy(192TB)を導入し、オフライン編集からオンライン編集、さらにMAへのデータ受け渡しまで、同一サーバーを使用したワークフローで作業を行います。

EditShare

▲ プロジェクト共有サーバ EditShare:Energy

環境やインテリアについて

エントランス

▲ 明るく開放的なロビー

フロア面積は約730㎡。エレベーターを降りると、ポスプロとは思えない大きな窓からの採光と開放感あふれるロビーが出迎えます。

打合せスペース

▲ 打ち合わせスペース

フリースペースでは84インチ大型モニターでの4K視聴、吸音パーテーションで仕切られた打ち合わせスペース、個別の作業に最適なカウンター席を提供します。

サイネージについて

サイネージ

▲ ポスプロ専用のサイネージシステム

ポスプロ業務は、当日においても時間やスタジオの変更が頻繁にあります。そういった情報をお客様や担当スタッフにいち早くアナウンスするため、サイネージによる表示で、ほぼリアルタイムに更新できます。

取材協力

株式会社 日テレ・テクニカル・リソーシズ

ポスプロ技術センター ポスプロ技術部

ポスプロ担当副部長

駒路 健一 様

 

NiTRo SHIBUYA

〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町33-6 渋谷フラッグ7階

TEL 03-5457-2106 FAX 03-5457-1061

www.nitro.co.jp

駒路様

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