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導入事例 : K-WORK株式会社 麒麟スタジオ様

麒麟スタジオ様が今までの5階フロアのスタジオに加えて、4階フロアにスタジオを新設し、2月2日に正式オープンとなりました。

今回、4階フロアには、リニアの編集室2室とMA1室、アナブースが新設され、さらに、麒麟スタジオ様のスタジオコンセプトともいうべき「単に“ハコ”を増やすのではなく、“癒しの環境”を創出していく」を実現し、広々したスタジオとスタジオ関連空間に窓からの光が十分に取り込める落ち着きのあるレイアウト、デザインとなっています。

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▲ 麒麟スタジオED4前室からの眺め

麒麟スタジオ様は、従来から関連制作会社の番組編集業務の割合がかなりあるとのお話しで、スタジオが埋まっている場合もあり、今までは利用希望のお客様にご不便を掛けることもあったとのことですが、この4階フロア各編集室とMA室の新設を機に、お客様にご不便を掛けることもなくなり、さらに今まで以上にいろいろなお客様のご利用を想定されているとのことです。

このような麒麟スタジオ様利用のお客様は番組編集という性格から、短納期のリニア編集を求められることで、やはりリニア編集室2室を新設されたとのお話しでした。

上の写真はリニア編集室のED5で、同じくリニア編集室のED4も同様の機材構成です。

リニア編集システムはSONY MVS-7000X + Plug-in Editor + HDCAM VTR、キャラクタージェネレーターは、既設のED1,2,3ではDEKOでしたが、麒麟スタジオ様の新たな試みのひとつとして、最新のKarisma CG L400が導入されています。

KarismaCGはVRi社のリアルタイム3DフルHDキャラクタージェネレーターで、最新のワークフローに最適化されたオールインワンのオンエアグラフィックスシステムで、AVI、MOV、MXF、WMV、VRVなどさまざまなフォーマットに対応しており、多彩な3D素材表現やリアルタイム反射、屈折、バンプの材質表現、リアルタイムキーフレームアニメーション対応など、多彩な機能を備えているとのことと、比較的リーズナブルな価格帯も相まって、今後のキャラクタージェネレーターの標準となる製品と思われます。

また、ノンリニア対応用にNew MacPro(FCP 7/Adobe CC)が導入され、Prunus Universal Playerも共有で設置されています。

下の写真のED5のデスクトップでは、右寄りの奥に円筒形の特異な形状のNew MacProと、中央にLEADERマルチSDIモニター LV 5333が配置されており、

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▲ 麒麟スタジオED5(リニア)

また、下の写真のED4のデスクトップでは、中央の奥にNew MacProと、左寄りにLEADERマルチSDIモニターLV 5333がED5と同じように配置されていて、例えば前回の編集作業と次回の編集作業が、ED4とED5と異なる編集室であったとしても、全く同様に作業できる設備となっています。機材だけの写真ではED4とED5の区別が付かないくらいですが、部屋内部の配置や窓の位置などは多少の相違があります。

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▲ 麒麟スタジオED4(リニア)

そして、リニア編集の存在感のひとつが、当たり前ですが、下の写真のHDCAM VTRです。

 

ご存知の通り、HDCAM VTR は、Sonyがアナウンスしているように本年3月末で生産、販売終了で(サポートは少なくとも2023年まで継続予定)、今後は新品での導入が出来ない機材となり、HDCAM VTRでのリニア編集も主体であり続ける中、貴重な存在となっていくと思われます。

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▲ 麒麟スタジオMA2からアナブースを望む

今回の新設のMA室はMA2の1室です。上の写真のように、「全ての部屋が窓を利用した内装で構築」というコンセプトの中、アナブースとの間の窓を介してその外の窓から外が望める構造になっていて、これも“癒しの環境”の創出に一役買っています。

機材は、業界標準で最新のAvid S6 M10 16Fader/ProTools HDX Systemが導入され、メインスピーカーは、スタジオモニターとして トップクラスの、自然で透明度の高い音質を誇るムジークエレクトロニク・ガイザインのフラッグシップモデル、Musik RL901Kと、NFスピーカーは、芳醇な中域と奥行き感の再現で評価の高いNEUMANN KH120Aが採用されています。

もちろん、MA室内のクライアントスペースが重要視され、ミキシングコンソール後方の音のバランスの良い場所にゆったりとした座席が配置されています。

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▲ 麒麟スタジオMA2のProTools

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▲ 麒麟スタジオMA2のアナブース

窓を利用した内装で構築され、全て前室が設けられた編集室やMA室だけでなく、“癒しの環境”の創出のデザインコンセプトは、廊下ではウォールサイドミニテーブルと間接照明や全面開口のテラスウィンドウなどで演出されていて、制作業務で一息つく際も心地よさを感じられる空間になっています。

以上のように、「単に“ハコ”を増やすのではなく、“癒しの環境”を創出していく」レイアウト、デザインコンセプトによって、(従来通り)全ての編集室とMA室に前室が設けられ、さらにその全ての部屋が窓を利用した内装で構築されていることがよくわかりました。もちろん、導入された機材が最新且つ業界最高のもののひとつであることは編集制作業務にとって重要ですが、さらに一歩先をいく“心地よさ”も追求されたスタジオとなっています。

【ご協力いただきました方々】

麒麟スタジオ / K-WORK株式会社

太田健二 様:セクションチーフ / エディター

裵正贊 様:エディター

金野友美 様:アシスタント エディター

 

【主要導入機材】

リニア編集室2室 (ED4,ED5共に同一機材)

・SONY MVS-7000X +Plug-in Editor + HDCAM VTR+ Karisma CG L400 + New MacPro(FCP 7/Adobe CC) Prunus Universal Playerも共有で設置

 

MA室1室 (MA2)

・Avid S6 M10 16Fader/ProTools HDX System

・Main SP musik RL901K

・NF SP NEUMANN KH120A

 

麒麟スタジオ

〒105-0014 東京都港区芝2-1-33第三渡邊ビル4、5階

TEL 03-5445-1311    FAX 03-5445-1312

e-mail: info@giraffe-studio.tv

http://www.giraffe-studio.tv

 

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