コロナ病床の遠隔医療支援用カメラシステム　導入事例 : 栃木県内某病院様

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コロナ病床の遠隔医療支援用カメラシステム　導入事例 : 栃木県内某病院様

メディカル

我々が提案したネットワークカメラシステムのコンセプトは、「遠隔地から情報が映像で確認でき、医療従事者が病室にできるだけ入らずに医療活動が行える環境づくり」というものでした。
ナースステーションから患者さんの様子が確認できることはもちろん、生体情報もモニタリングでき、医療従事者がコロナ患者の治療を継続しながら、自身が病室に入るというリスクを大きく軽減できるシステムを目指しました。

病床に設置されたカメラは21台。　操作は全てナースステーションに設置の管理サーバーから行います。
操作・確認用モニターは2つあり、右側のモニターは各病室が分割画面で表示されているものです。　画面の数字が各部屋の選択ボタンになっており、選ぶと大きな画面に選択した部屋の映像が表示されます。
左側のモニターはカメラの操作に使用します。
画面には各ベッドの番号があり、その番号を選択すると映像が表示されます。
動かしたいカメラを選択して、ズームやパン、チルトといった操作が可能です。また、デフォルトのカメラ位置が設定されており、操作後にボタン一つでホームポジションに戻ることができます。

さらに、21台のカメラの映像は全て、約1カ月間サーバーへ記録されます。　収録した動画の閲覧も管理画面上からカレンダーと病室、時間を選択するだけで、簡単に検索と再生が可能です。

これらの機能がスタッフの方々に好評を頂きました。

今回のカメラ、ネットワークビデオレコーダーなどのシステムはパナソニックで構成されています。　このシステムは元々が医療用のシステムではなく一般用のネットワークカメラシステムですが、今回のオーダーを全て満たし、かつ最短でできるネットワークカメラソリューションということで採用が決まりました。

導入後、病室内に入る機会が減り、感染症対策に大きく役立っているというお声を多くいただいています。　また、スタッフの交代や引き継ぎの際、患者さんの容態の詳細を次のスタッフに説明して引き継ぐのですが、今回導入したシステムでは見やすい大型ディスプレイでカメラズームやトリミングをしながらリアルタイムに患者さんの細かな情報の共有に役立っているといいます。
単に病室内の様子が確認できればいいという要望に、カメラ操作と録画機能を添えたことで、医療現場のスタッフの方々が新しい働き方を実現されているようです。

コロナ患者の受け入れ体制の逼迫を解消する策として、県内の病院の連携を取ろうとしたプロジェクトに対し、生体情報も含め映像で患者情報の共有が図れるシステムを提案しました。また同時に我々はそこに従事する医療スタッフが、極力病室内に入らずとも安全に業務ができるシステムを提案したいという思いもありました。
今回、コロナ対応で、行政や医療機関の緊急度が高い状況を理解して10日間という限られた期間に全国からカメラを探して最短で手配いただいたパナソニック様やシャープ様をはじめとするメーカー様、工事関係者様の協力があり無事納入することができました。
"コロナ対策"というキーワードにそれぞれの立場でなんとかしなければいけないという思いがひとつになった案件でした。

三友株式会社

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