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デジタルミキサー Roland M-5000C 導入事例:日活株式会社 様

今回、スタジオを構築された経緯について教えてください

これまで日活スタジオセンターのアフレコは、スタジオ内で役者、監督、録音ミキサー、オペレーターが一緒になって録音するという、ブースを使用しないスタイルで行ってきました。 その為、ブース収録のシステムが構築されていなかった背景があります。

スタジオ内で録音することのメリットは、役者と監督、録音ミキサーとのコミュニケーションがとり易いという事で、自然とスタジオ内で行うようになったと聞いています。
ただ、近年、他のスタジオなどで、ブースでの録音に慣れている方でしたり、役者や監督の方から、ブースを使用して録音したいという要望も出てきて、今回構築することになりました。
しかし今でも、スタジオの中で録音を行いたいという方もいらっしゃいますので、両方のスタイルでお客様の要望にお答えしていきたいと考えています。

今回、Roland M-5000C デジタルミキサーを選ばれた要因は?

様々なメーカーのデジタルミキサーが存在しますが、まずはブースとスタジオ内のコミュニケーションがしっかりとれるものを探しました。 そもそもブースを使用していなかったということもあり、トークバックシステムなどの整備もゼロからのスタートでした。 その状態から、スタジオ内を改装するという部分まで幅広く着手する事は非常に困難で、1つのコンソールで全てのパーソナルミキサーをコントロールできる製品を第一条件として探していました。

海外のメーカーでも、そのようなシステムを組んでいるミキサーは幾つかありましたが、選定した要因の1つは、国内メーカーというところです。 国内のメーカーからサポートがしっかり受けられる。 特にこのコロナ禍で、やりとりがスムーズに行えるというのが安心できる部分でした。

また、パーソナルミキサーというローランドさん独自のシステムも、一見で理解できるわかりやすさ、配線の容易さ、多入力、多出力のコントロールができるという部分に魅力を感じました。

収録中の操作感について教えてください

このデジタルミキサーを導入する以前に、DAWのコントローラーという想定もありましたが、現場のミキサーの録音の方が触る機会が多い為、内部コントロールというよりも、直接的なラインをコントロールしたいという方が多い。 そのような意味で言うと、コントロールサーフェースよりも「音」を触っているという実感を皆さん持っていただけると感じています。

ですので、コントロールサーフェースでも、同じような事ができる部分はあるかと思いますが、実質的に収録する前の音を触れるという事の安心感は、お客様に好評をいただいていると思っています。

また操作感では、入出力が多種多様に操作でき、最初は少し戸惑いましたが、操作していくうちに凄く自由度を感じるようになりました。 「これできるかな?」と思った事が、追求していくと、「あ、できるな」という認識に変わります。 様々なラインを向こうに返したい、このチャンネルをこっちに戻したい。という臨機応変な対応が求められる状況時に、このシステムの知識度を上げていけば、ある程度のレベルのものは全て解決するという手応えを感じています。

音質はいかがでしょうか?

システムを導入して、現場の録音の方に使用いただいて、思っていたよりも好印象だということはおっしゃっていただいています。 特に、「高音の滑らかさが、もっとデジタルっぽい感じになるかと思ってた」ですとか、アナログを使われていた方が違和感なく音に集中でき、安心して収録できているというお話はいただいています。

僕自身、これまでスタジオの中で行っていたフローは、アナログミキサーをDAWでA/Dしていましたので、途中でA/Dして、Danteで入力、録音するといった部分に不安がありましたが、特に何か不都合があるとか、音が変わったなどの印象はありません。

今、映画の業界はまだ48kHzが主流なので、96kHzの収録というところまで活かせていません。今後、アフレコは96kHzで撮って48kHzに変換すると、またどういう形の音質になるんだろう? という部分は今後更に現場録音の方と相談し、進めていきたいと感じています。

メーカーへ期待することは?

導入する以前に、故障時の代替機やサポートのご相談はさせていただいています。

万が一、何かトラブルが発生した際に、改善できるかできないかは別として、我々現場サイドとメーカーサイドの温度感が、いい意味で同じ熱量をもって接していただけるようなやりとりをさせていただいていると感じています。

取材協力

日活株式会社

撮影所事業部門 撮影所事業部

スタジオセンター

服部 俊 様

 

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