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バーチャルプロダクション Pixotope 導入事例:アイ・ペアーズ株式会社 様

アイ・ペアーズ株式会社は、映像製作やライブ配信、CGや音楽制作などこれまでの幅広い経験を活かし、モーションキャプチャー、バーチャルプロダクションといった新しい領域で高品質の映像作品を製作する”デジタルコンテンツ特化型クリエイティブカンパニー”です。

この度、スタジオ「i-Base」に導入したPixotopeについて、ご担当者の皆さん、そして伊藤社長へお話を伺いました。

《ご担当者》
アイ・ペアーズ株式会社
写真1枚目(左から)
ライブビジュアライゼーション事業部 テクニカルグループ マネージャー 寺尾昂祐 様
取締役 ライブビジュアライゼーション事業部 事業部長 田中克典 様
開発部 マネージャー 曽根貴了 様

写真2枚目
代表取締役社長 伊藤衛 様

導入いただいたスタジオ ”i-Base” の特徴を教えていただけますでしょうか?

寺尾
i-Baseは、バーチャルプロダクションの検証や、撮影が行えるスタジオです。また、LEDがあるので、小劇場のような形での使用や、イベントも行えます。隣にあるオフィススペースをサブオペレーションブースのような形で連動させて使うこともできます。
また、キャラクター等をバーチャルイベントで出すための投影の試験用にLEDを使用して、実際にバーチャルキャラクターライブの照明の打ち込みといったことができるようにしています。弊社でやっている事業の全ての検証ができるように設計をしました。

伊藤
バーチャルプロダクションのプロジェクトの際にいきなり大きなスタジオを借りて行うというのはちょっと怖いので、ここで検証してから大きな場所に持っていこうという意図があります。そのためi-BaseのLEDのピッチサイズは1.56mmの高精細ピッチサイズを採用しました。

今回、i-Baseにはどのような機材を導入されたのでしょうか

寺尾
LED、カメラトラッキングシステム、Pixotopeがあります。また、ここでモーションキャプチャーができるように、慣性式モーションキャプチャーのMVNやハンドグローブがあります。 配信も行えるよう、TriCasterと、ミキサーはDM7を入れています。メインスピーカーがあるのでイベントやセミナーが行える他、照明機器も装備しています。一応グリーンバックスタジオですので、常設でUltimatte等も入っております。

バーチャルプロダクションを導入した経緯を教えてください

田中
ある特撮の作品で、実写の中に3Dのキャラクターを入れたいという要望をいただき、モーションキャプチャーをリアルタイムで行い、現場でキャラクターを乗せるというところからスタートしました。

次の作品では、背景を全部CGにしたいということで、アセット制作、運用、撮影を行う事になりました。
我々は、元々キャラクターコンテンツを扱っていたのでMVNのモーションキャプチャー(慣性式モーションキャプチャー)の知見がありました。映像作品の中でそれを使いたいというお客様の要望から、バーチャルプロダクションの領域へ足を踏み入れたということです。

バーチャルプロダクションに本格的に乗り出したのは、特撮作品の流れに乗ってそれに応える形でやっていくうちに自社の方でも環境が整ってきたので、さらに運用できるようにしていこう、といった経緯です。

伊藤
ニーズが先にあって、監督とスタッフの皆さんと一緒に作っていって、そこで我々もバーチャルプロダクションをスタートする。コンセプトから入ったのではなくてニーズから入ったんです。

いろいろなバーチャルプロダクションのシステムがありますが、Pixotopeをお選びいただいた理由を教えてください

寺尾
モーションキャプチャーの知見を活かして何か一緒にできないか、という理由でカディンチェさんのスタジオへ見学に行きました。その時、LEDパネルを使った運用を見るなかでPixotopeを紹介いただきました。

伊藤
ちょうど別件でスタジオを新たに作る案件がありました。その時にバーチャルプロダクションを何を使って動かしたら良いのかという議論の中で、Pixotopeが一番使いやすいのではないかという話になり、テストアカウントをお借りしました。

田中
なぜPixotopeなのかという部分ですが、弊社が結構アセットを作るようになっていったので、いわゆるMayaやBlenderよりもUnreal Engineというところから入ったんです。なのでそれをUIとしてベースにしているというところで、我々としては理解が一番早いだろうというのが大きな理由になったと思います。

伊藤
PixotopeはUnreal Engineを内包しているので、常に最新のものが使える。GUIも非常に使いやすいです。あともう1つ、実際にバーチャルプロダクションのインカメラVFXをやるのに非常に簡単であるということが大きいと思います。

曽根
補足しますと、Pixotopeの購入を検討している期間は1〜2年程ありました。金額の事もあるのでUnreal Engineで実際どこまでできるのかを開発部の方で検証していました。結論としてはUnreal EngineでLEDに絵を出して、カメラトラッキングも含めてという事は一応できたのですが、その設定をするのに半日くらいかかってしまいました。

そこから先、他のカメラトラッキングのシステムになったらまた別の設定を入れなければならないとか、有償プラグインを使わないと動かないというような問題が出てきました。
Unreal Engine内のバーチャルプロダクション用ツールが、まだベータ版に近いような部分もあり、細かい設定も全部緻密に合わせていかないと、絵が出ない、絵が出てもおかしい、調整しなければならないという非常に困難な状況でした。

それに対してデモライセンスでPixotopeを使った時に、2時間ぐらいで全ての設定が終わって、絵が出て、カメラトラッキングをするところまでいけて、これはもう比べるまでもないなというのはありました。

Pixotopeをお使いいただいての感想を聞かせてください

曽根
お客様へデモンストレーションをお見せする作業も、全部Pixotopeでやっています。「考え方としてこういうものですよ」とお見せする時に、とりあえずアセットを入れてすぐポンと出せるような状態になるので便利です。やっぱりバーチャルプロダクションがどういったものか、まだ理解が深まっていない会社様とお打ち合わせする時に、実際に物を見ていただいています。「カメラが動くと背景がこういう風に動いて合わさった絵としてこういう風に現実感のある合成になるんですよ」というのをPixotpeでシステム構築をしてお見せするところが非常に素早くできるので、助かっています。

今後Pixotopeに期待すること、こういう機能があったら良いという部分はありますか?

曽根
今のところ、大きく改善してほしいというものは正直無いんです。使っていて現状出ている点としては、日本の小規模な方が作られているUnreal Engineのプラグインが対応していないことなどがあります。最初はちょっとこれだと難しいかなと思っていた部分でしたが、サポートにこのプラグインを使いたいので対応してくださいと伝えると、きちんと対応してくれます。

最後にi-Base のPRをお願いします

曽根
駅から近いので、機材や小道具を持ち込む時に便利です(JR高田馬場駅 戸山口から徒歩1分)。実験用途でも使えるようにという点を重視しているので、案件や、やりたいことに合わせて細かく調整が利くのも良い点です。他のスタジオでそれをやるとなると配線を変えなければならないので出来ない、ということも、おそらくi-Baseだったら仮設で対応できることが多いと思うので、そこのハードルの低さと、やってみたい、こういうことができるのではないか、検証してみたいというところに対して、しっかりお応えできる部分が強みかなと思います。

田中
LED系のスタジオはかなり独自システムで動かしているところが多いという意味では、Pixotopeという汎用性がありどなたでも買えば同じ考え方で同じ操作で使えるというものを導入しメインに据えたことによって、これからバーチャルプロダクションに乗り出してみたい方が、ここに来れば確実に動かすことができます。それも実際にルックとしてLEDに出したらどうなのかというチェックとして使っていただくには、”いろいろな方が使う”という意味で、独自システムを入れていないというところが、逆に強みというか、実験場として使いやすいと思います。

寺尾
もう何でもここでやりましょう、何でも実験しましょうという場所なので、そのために考えて何でもできるようにするにはどうしたら良いかなというのが、ここの設計コンセプトでした。我々が元々やりたいことに対して、何でもできるようにしましょうという場所なので、基本的にはそれを皆さんにご提供して、もうちょっとこうしたら良くなるのではないかなみたいな、一緒にお客さんと悩めるような場所であるのが一番良いのかなと僕は思っています。

伊藤
バーチャルプロダクション全般に関するプリビズラボというものが多分一番しっくりくるかなと思います。本当はレンタルにして貸そうかとも思ったんですけど、そういう需要よりも我々が自由に使って、お客さんにも自由に検証していただく場所として提供するのが一番良いかなと最近は思っています。

◾️ご協力

アイ・ペアーズ株式会社「i-Base」

ホームページ:https://i-pairs.co.jp/

バーチャルプロダクション特設サイト:https://ip-vp.jp/

Pixotope 製品情報はこちら

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