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高輪ビル危機管理対策室 運用システム 導入事例:KDDI株式会社 様

高輪ビルに移転するにあたり、災害対策におけるさらなる強化をはじめ、以前の危機管理対策室(飯田橋駅前ビル)における課題点の改善を目的として、最新の技術を取り入れた危機管理対策室を構築しました。危機管理対策室の特徴、導入したシステムについて、ご担当者に伺いました。

《ご担当者》写真左より
KDDI株式会社 総務本部 総務部 BCP企画グループ
グループリーダー 野澤 和寛 氏

KDDI株式会社 総務本部 総務部 BCP企画グループ
コアスタッフ 鹿嶋 潤一 氏

危機管理対策室の特徴をお聞かせください。

高輪ビル危機管理対策室は、社会の基盤を支え、お客様のライフラインを担うサービスを提供する通信事業者として、災害時における役割と責務を果たしていくうえでの重要拠点に位置づけ構築をしています。大規模自然災害発生時には、本室に社長を本部長とする「災害対策本部」が設置され、当社の災害対応を統括する指揮拠点としての役割を担います。

主な特徴としては、事前に選任されている災害時の対応要員約500名以上が一斉に参集できるだけの十分なスペースを確保しています。あわせて、経営判断を迅速に行うための災害対策本部長室に加え、小型の会議室を2室併設しており、状況に応じた機動的な意思決定や打合せが可能な構成としています。

高輪ビル危機管理対策室

災害時の対応要員約500名以上が参集可能

災害対策本部長室

小型会議室

危機管理対策室内に設置された様々なAV機器をはじめ、各種システムを簡単に一括コントロール可能なタッチパネル型操作ユニット、被災影響に応じ、全国の拠点からWeb会議、電話会議、衛星会議等、複数のツールからアクセスしてきても、ツールの枠を超えて情報連携を可能とする音声ミキシングシステムを導入しています。

また、迅速な情報集約と災害時における数多くの情報を可視化する機能として、約330インチ相当の18面マルチモニターを設置し、災害対応における的確な判断を下すための情報基盤を即座に構築します。

AVシステムの特徴についてお聞かせください。

危機管理対策室のAVシステムの特徴は、有事に備えた高度な機能を備えながら、誰もが簡単に操作ができるようオペレーション面にも配慮した設計としています。

また本室は、約500名以上が収容可能な広さを誇っていますが、室内のどの位置にいてもクリアに音声が届き、ワイヤレスマイクを用いた円滑な会議運営可能な音響環境と、各所にサブモニターを設置することで、映像面においても広い空間でも共有できる環境を整備しています。

コントロール室

広い空間で情報共有を可能にするサブモニター

【映像システムについて】

・パナソニック製マルチモニターを採用

3段6列の18面構成を実現。世界最薄レベルのベゼル幅(2026年7月現在)により、モニター間の境界を最小限に抑えた、視認性が高く没入感のあるビデオウォールを構築しました。また、24時間365日の連続稼働に耐えうる高耐久モデルを選定しています。

約330インチ相当の18面マルチモニター

・ソニー製4K液晶テレビ「ブラビア」を導入

照明の映り込みを大幅に低減したプレミアムモデルを採用し、どの角度からもクリアな映像確認を可能にしています。

本部長室の「98型BRAVIA」「nureva HDL300」

【音響システムについて】

・Microsoft TeamsやZoomを用いたWeb会議において不可欠な、高度なエコーキャンセラーによる音質最適化を実施。有線およびワイヤレスマイクのON/OFFを統合管理できるリモート操作機能を備え、大規模な会議でもストレスのない円滑な進行をサポートします。 ・各種Web会議ツールに加え、スマートフォンや固定電話など、異なる通信手段をすべて統合し、相互通話を可能にする独自の音声ミキシングシステムを構築しました。

 

タッチ式レベルメーター兼ダイヤラ
(Symetrix製)

オーディオインターフェース機能付き
アナログミキサー
(YAMAHA製)

スマートフォン用
ハイブリッドインターフェース
(Symetrix製)

【制御システムについて】

・機動力に優れた無線式タッチパネルコントローラーを導入

広い室内において、場所を選ばずどこからでもシステム全体を直感的に一括コントロールできます。

・利用シーンに合わせ「シンプルモード」と「BCPモード」の切り替え可能

通常時は機能を限定した一般会議用として、有事の際は全AV機能を活用する災害対策本部用として、即座に最適な環境へ移行できます。

■ 相互通話・会議の手順
①システムを起動する
②使用する通信媒体・会議媒体を、システムと接続する
③相互接続したいものそれぞれで、通話または会議を行う

システム接続後は、通常の手順で会議・通話を開始するだけで利用できます。会場内の卓上マイクやワイヤレスマイクから発話した音声は、各媒体の参加者へ送信され、相手の音声はすべてのスピーカーから聞くことができます。
また、異なる媒体間でも相互に通話できるため、遠隔地から参加する参加者同士でも、スムーズなコミュニケーションが可能です。

シンプルモード

モード切替画面

BCPモード

システムやプロジェクト全体を通じてこだわった部分はございますか?

災害時の混乱の中でも、クリアな音声や映像情報を関係者へ確実に共有でき、誰でも直感的に操作できることにこだわり、システムを構築しました。 また、災害時においても継続的な運用が行えるよう、電力や通信の冗長化を考慮したシステム構成としています。

運用しての感想についてお聞かせください。

2026年7月28日の熊本地震では、高輪ビル危機管理対策室と現地対策室(九州総支社)をオンライン会議で結び、災害対策本部会議を毎日実施しました。 実際の災害対応を通じてシステムの有効性を確認するとともに、運用上の課題も把握できました。
課題は三友株式会社の協力のもと改善を進めており、今後も訓練と実運用によるPDCAを通じて、より実効性の高い環境へのアップデートを重ねています。

■ご協力
KDDI株式会社
ホームページ:https://www.kddi.com/

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